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Return of the Obra Dinn(オブラディン号の帰港)をプレイ

Papers, pleaseの作者が開発したReturn of the Obra Dinnをクリア。
非常に良いゲームだった。

主人公の保険調査官を操作し、船員の消えたオブラディン号を調査するゲーム。
船内にある死体から、その死体の死に際の記憶を見ることが出来て、その記憶から次の記憶へ辿りながら船員全員の安否や死因を探っていく。

絵、音楽、ストーリー、ゲーム性どれを取ってもレベルが高い。
単にレベルが高いだけでなく、互いが互いの魅力を引き出すように設計されているのが素晴らしい。
白黒の2値で描かれた絵は、クトゥルフを基調にしたような1800年代舞台のストーリの雰囲気との相性が非常に良い。それを場面場面で流れるクラシカルな音楽が非常に盛り上げてくれる。そのストーリーに浸りながら、船員に何があったかを推測していくのはとても上質な体験だった。ここまで高いレベルでゲームの個々の要素をまとめ上げられる人は中々いないように思う。

作者の前作のPapers, pleaseも同じく、ゲームの個々の要素を高いレベルでまとめてたな。
ひたすら単純作業繰り返してるうちに、徐々に倫理観が消えて行って、いつのまにか入国審査官になりきってしまったのは思わず自分で笑ってしまった。

Return of the Obra Dinn、ゲームの難易度もちょうどよくて、途中で詰まっても別の人の調査してるうちにふっと問題が解決したりして気持ちが良い。詰まったら服装とか装飾品をしっかり見ることが大事やね。
ただ、最後2人残った甲板員の正解が分からんかったんだよね。2択だから、推理外れたら別の方が正解といった感じでクリアしてしまった。この人らについては、再度プレイして納得いく証拠を探しておきたい。

高いゲーム性のおかげで、魅力的な世界観に浸れるゲームだった。
サントラ出ないかな……

NaissanceEをプレイ

NaissanceEというアドベンチャーゲームをクリア。

いかにもインディーゲームっぽい雰囲気ゲーだったな。
ただ、その雰囲気が最高だったんで、最後まで飽きずにプレイできた。

途方もなく大きい幾何学的な建物をうろつくのは、新鮮な体験だったな。
BLAME!っぽいといわれるのがよく分かる世界観だった。
プリミティブな形状の組み合わせの世界観が心地良いね。
たぶんアンビエントオクルージョンかな、それメインに据えた陰影の表現もゲームに合ってた。



ゲーム性としては、導線が微妙だったかな。
散歩ゲーだから問題ないんだけど、よく次の道が分からなくなった。
瞬発力がいるアクションなんかは、この導線の悪さと相まってかなり辛いものがあった(といっても、瞬発力必要なのラストぐらいだけど)。

BGMに関しては現代音楽のような感じで、ゲームと良く合ってたな。
BGMに連動した演出も面白く、没入感を高めてくれた。
ともあれ雰囲気ゲーとしてはとても楽しめるゲームだった。

以下SS。どこでSSとってもそれなりに見えるってのが中々凄い。